日本のボクシングファンにとっては、印象深いボクサー同士の激突が実現しそうです。1人は、昨年10月に横浜で行われた、WBSSバンタム級の1回戦で、今をときめくモンスター井上尚弥と対戦し、ゴングが鳴ってわずか70秒でマットに沈んだ男として、うれしくない名前をもらってしまった、ドミニカのファン・カルロス・パヤノ

そしてもう1人は、神の左こと元WBCバンタム級王者を12度防衛した山中慎介を、2度TKOに下して、引退に追い込んだメキシコのルイス・ネリ

ネリは、山中戦の初戦では、ドーピング疑惑があり、リターンマッチとなった2戦目では、前日計量で体重超過を起こし、王座をはく奪され、日本ボクシング界からは永久追放されている問題児でもあります。

ファン・カルロス・パヤノの戦歴

 

昨年の井上選手との対戦で、70秒KO男という汚名をもらってしまったパヤノ選手。なんだかとてつもなく弱い選手のような印象ができあがってしまいましたが、実際はそうではありません。

パヤノ選手の戦歴をおさらいしてみましょう。

1984年生まれの35歳、身長165cm、リーチ164cm。
プロの戦績は、22戦20勝2敗、9KO勝利、1KO負け。1KO負けは、井上戦でのもの。

プロキャリアの中で、最も特筆すべきものとしては、2014年にWBAのスーパー王者であった、アンソニー・モレノに挑戦し、負傷判定ながら、王座を獲得したことでしょう。

アンソニー・モレノと言えば、バンタム級のビッグ・ネームで、山中慎介選手との対戦も記憶に新しいところです。

さらには、その後も、IBOの同級王者獲得と、WBAスーパー王座の防衛1度を記録しています。

また、井上戦での敗北以降、復帰戦として、今年3/9に14戦全勝のダミアン・バスケスと対戦し、3-0の大差の判定で勝利しています。

このダミアン・バスケス、あのイスラエル・バスケス選手の弟で無敗のホープということですから、やはりパヤノの実力は侮れないという証明でしょう

ちなみに、イスラエル・バスケス選手は、マルケス兄弟の弟、ラファエロ・マルケスと4度の壮絶な試合を行った、強いボクサーでした。

マルケスとの最後の戦いで、目を傷め、惜しくも引退したと聞いています。

 

ルイス・ネリの戦績

 

次に、問題児ルイス・ネリについて、ふり返ってみましょう。

結果論と言えばそれまでですが、山中選手との初戦が決まった時、スポすきは、何とも言えない胸騒ぎをおぼえました。

それは、ネリが無敗で若い選手だからです。当時、WBCのバンタム王座を12度防衛中だった山中選手。乗りに乗ったチャンピオンに勝つとしたら、無敗の底の知れない若者くらいしかないだろうと思っていたからです。

さらには、ドーピング疑惑や体重超過などの様々な問題点もありますが、2戦目の結果からしても、やはり相性の良くない相手だったのでしょう。

別の記事でも書きましたが、内山選手がコラレスに勝てなかったのと同様、ボクシングには、なかなか一筋縄では片付かない相性というものが存在するというのがスポすきの持論でもあります。

山中戦での失態以降、しばらくは試合ができない状態でしたが、昨年の復帰戦を経て、今年3月には、元スーパーフライの王者アローヨに4ラウンドTKOで勝利しています。この試合は、WOWOWで放映されましたので、スポすきも見ましたが、やはりネリ選手の強さが際立った試合でした

ネリ vs アローヨ戦

 

パヤノ vs ネリ戦の展望

この2者が戦うということで、すごく楽しみにしています。

スポすきとしての見どころは、パヤノの実力で、ネリが倒せるか?という点。もし、パヤノが勝利するとすれば、山中は、ネリとの相性問題で負けたのだろうなという気がします。

もし、ネリが勝った場合、特にKOで勝利した場合は、ネリの実力は相当なものと見ないといけないと思います。

ひょっとすると、バンタム級での、井上選手の最強の相手は、このルイス・ネリかもしれません

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