WBSSバンタム級の準決勝、井上尚弥vsエマニエル・ロドリゲス戦の興奮いまだ冷めやらぬスポすきですが、世間は既に、次の決勝戦、ノニト・ドネア戦に目を向けているようです。

ノニト・ドネアと言えば、当時、飛ぶ鳥を落とすほどの勢いだったビッグ・ダルチニャンを、5ラウンド、伝家の宝刀、左フック一閃でTKOに下した試合から、スポすきはリアルタイムで観戦してきましたので、ドネアの強さ、凄さは、百も承知です。

ここでは、井上戦を控えて、ドネアの過去の戦歴を振り返ってみたいと思います。

2007年7月7日 ビック・ダルチニアン戦 IBF・IBO王座獲得

それまで世界的にはほぼ無名だったドネアの名前が一躍世界中のボクシング関係者に知り渡った、ドネアにとってはまさに出世試合。

上にも書いていますが、スポすきも何気にWOWOWのエキサイトマッチを見ていて、ダルチニャンが倒れる姿に仰天したことをはっきりと覚えています。

対ダルチニャン戦の様子

5ラウンド 1:30辺りで、見事に左フックが炸裂して、ダルチニャンがマットに沈みます。

ドネア、プロ19戦目にして、世界のベルト初戴冠です。

改めて、試合を見ると、確かに当たった時の左フックの威力は、凄まじいものがありますが、全体的に、左フック頼みのような粗削りのボクシングに見えます。

2011年2月19日 フェルナンド・モンティエル戦 WBC・WBO世界バンタム級王座獲得

このモンティエル戦が、スポすきが選ぶ、ドネアの最高試合です。この試合もダルチニャン戦に続き、同年のリングマガジン ノックアウト・オブ・ザ・イヤーに選ばれていますから、異論の余地はないでしょうね。

ちなみに、リング誌ノックアウト・オブ・ザ・イヤーを2度受賞しているのは、ヘビー級のレノックス・ルイス以来、2人目ということです。

対モンティエル戦の様子

長谷川選手のV10を拒んだ憎きモンティエルとの戦い、スポすきは固唾を飲んで観戦していました。

2回2分過ぎ、モンティエルの右フックの返しで、見事、左フックが炸裂。モンティエルは、倒れた後、ピクピクと痙攣しています。衝撃のシーンでした。

2012年10月13日 西岡利晃戦 WBCダイヤモンド王座・リングマガジン認定王座獲得

この試合も、言わずもがな。日本のボクシングファンであれば、知らない人はいない勝負ですね。

西岡は、あのラファエル・マルケスとの7度目の防衛戦を制して、日本人としては初となるWBCの名誉チャンピオンに認定された直後。

当時、IBF・WBO世界スーパーバンタム級王者であったドネアと、WBCのダイヤモンドベルトを賭けた統一戦として行われました。

この時、西岡36歳、ドネア29歳。ただ、大器晩成の西岡にあっては、この時が、最も脂が乗った時期だったでしょう。

対西岡戦の様子

序盤は、両者カウンターを警戒してのフェイントの応酬が続き、会場からはブーイングも起こるほど、技術戦が続きました。

6ラウンド、ドネアのアッパーがカウンターでヒットし、西岡選手ダウン。ただ、深いダメージはなく、逆に、西岡の闘魂に火が付いたようでした。

スーパーバンタム戴冠後の2度目の防衛戦、ジョニゴンことジョニー・ゴンザレス戦でも、初回ダウンを喫して、開き直った後に、あの踏み込んだ左ストレートが火を噴きました。

8回、9回あたりの攻防は、吹っ切れた西岡とドネアとの見ごたえのある攻防が楽しめます。

9回1:30、ロープに追い込んで、激しく攻める西岡。ただ、ストレートの相打ちで、一瞬早く、ドネアのパンチが西岡の顔面を捉え、ダウン。

すぐに立ち上がって、大丈夫と大きく頷いてファイティングポーズを取る西岡でしたが、コーナーからストップが入り、無念のTKO負けとなりました。

この一戦を最後に、西岡選手は引退しています。

その後のドネア

西岡戦のわずか2か月後の2012年12月15日、ドネアは、メキシコのやんちゃ坊主、ホルヘ・アルセと対戦、3ラウンドKO勝ちをおさめています。

スポすきの感想としては、ドネアの全盛期は、この西岡戦やアルセ戦あたりまでではないかと思います。

 

その後、ダルチニャンとの再戦では、9ラウンドTKO勝利で返り討ちにしますが、この時のダルチニャンは完全にキャリア晩年。負ける方がおかしいところでしょう。

逆に、2013年4月13日のギレルモ・リコンドウ戦では、3-0の判定でキャリア2戦目以来の敗北を喫します。

さらには、フェザー転向後の2014年10月18日には、ニコラス・ウォータースにキャリア初のKO負けを喫しています。

力んで、大振りの打ち合いになり、自身の得意パンチ左フックが空を切った後に、ウォータースの打ちおろし気味の右を被弾してしまいます。

顔面は腫れあがり、みじめな姿でした。

ドネア、プロ初のKO負け

2018年4月21日には、カール・フランプトンにも、3-0の判定負け。誰の目にも、ドネアは終わったと映ったのではないでしょうか?

WBSSバンタム級決勝、井上尚弥戦の展望

既にご紹介したように、モンティエル戦や、西岡戦に代表される、ノニト・ドネア黄金時代を目の当たりにしてきているスポすきですから、36歳になったとは言え、先日のヤング戦の劇的KO勝利の余韻も手伝って、ドネア侮らざるべきとの思いがありますが、

改めて、過去の動画を見るにつけ、やはり、左フック頼みの強振が目立つ、粗いボクサーとの印象がぬぐえません。

それは、プロ45戦40勝5敗26KO、わずか57.8%しかないKO率が証明しているような気がします。(左フックが当たらないと勝てない。)

きっと、今の井上選手にとっては、相手にもならない圧勝劇で幕を閉じるでしょう!

 

※ここからは、この歴史的な一戦が終わってしばらくした11/13の追記です。

 

まずは、ドネアさん、ごめんなさい。

スポスキは、当日のリアルタイム放送はもちろん、フジテレビの録画、11/9(土)夜のWOWOW、そして、11/11(月)のWOWOWと計4回、この試合を見ました。

正直、11/7当日の放送では、何がなんだかわからないけど、とにかく勝ったぐらいのことしか頭にない状態で、その日は興奮しまくり、夜中まで寝付けませんでした。

そして、録画をじっくり見直し、またWOWOWの放送では、井上選手本人のコメントも聞きながら、この試合をしゃぶるように楽しみました。

その感想は、別記事に譲るとして、見れば見るほど、ほんとに危なかった。タラればはタブーだとは百も承知で、少しでも首のトレーニングが足りなければ、

そしてドネア本人が試合後に語っていたように、9ラウンドにラッシュをかけられていれば、違う結果になっていたことも十分想定され、試合を見直すたびに、

背筋が凍りつくような思いでした。

何はともあれ、近年まれにみる緊迫した好試合に乾杯!ということで、予想が大外れだったことをお詫びします。

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